◇初代・大国藤兵衛(栢斎)は、大阪の釜師で明治40年日英博覧会で金牌を得る。大正4年、日本美術協会で最高賞を得る。昭和8年、京城李王家博物館に出品する。昭和9年没。二代・大国藤兵衛は、父没後、その技術を受け継ぎ、京の大西家に対し浪速の大国藤兵衛と数多くの用命を受けるようになったが茶の湯釜の技術の向上研究が最優先しその才能と時間をかけた作品ゆえに、あまり多く製作できなかったので、個展及び博覧会に出品することは無かった。天明釜をこよなく愛し、加賀の寒雉と競作するなど現在の「浪速釜」の発展の基礎となった。作品は、三代の作です。現在、六代目。
◇初代栢斎写の雰囲気のあるよい釜です。
◇使用感や茶色っぽくなった部分等指摘ありますが、使用には問題ない程度です。
◇40年前頃の作品。