◇十三代楽吉左衛門(惺入)・・ 明治20年、十二代楽吉左衛門(弘入)の長男として生まれる。父に師事する。大正8年、十三代吉左衛門を襲名する。惺入は茶道をこよなく愛しており、茶道文化の繁栄に尽力していた。特に「茶道せゝらぎ」茶道研究雑誌(昭和10〜17年)は当時画期的な試みだった。作風は惺入自身の真面目な性格がうかがえるようで長次郎から始まった楽茶碗の伝統的な様式を堅守している。表千家の惺斎宗左より号の惺入を賜る。昭和19年、没。
◇仕覆は、土田友湖で、十一代の作かと思われる。多少指摘ありますが、仕方がない程度です。宝珠が感じよいです。
◇中に窯ヒがありますが、見えない部分ですので、その他は、基本的に状態良好です。
◇大正〜昭和初期頃の作品。